| 『たるの中の少女』(樽) |
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原作/クロフツ 文/及川寧厚 |
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小学館 中学生の友一年生付録 S35年6月号 |
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なぜか舞台は日本(笑)。犯行時間には料理屋にいたと主張する容疑者。それを認める女中の証言。だがそれは、女中の単なる記憶違いだったという驚異のアリバイトリック。そして表紙には原作者の名前すら無し。天下の名作をよくぞここまで!という迷作。 |
| 『黒衣の少女』 |
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原作/C・ウールリッチ 文/内田 庶 |
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学研 中一コース付録 S35年11月号 |
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ジュニア物ではこの作品は良く取り上げられています。罪の無い純粋パズラー物と違って、こういう後味の悪い作品が何故なんでしょう。解説で「(良い探偵小説とは)人生の真実がなんらかの形で描かれているものです」とあります。そのとおりです。 |
| 『なぞの紙片』(水晶の栓) |
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原作/ルブラン 文/内田 庶 |
| 学研 中一コース付録 S36年新年号 |
| 今回偶然に『水晶の栓』が二種類ありましたが、ルパン(のジュニア物)の代表作はこれなのでしょうか(ルパン物は数冊しか読んでいないので詳しくないのです)。この話のルパンは敵に出し抜かれっぱなしで、格好悪いです。最悪なのは朝起きたら自分が寝ていた部屋で盗難されていたってとこ。これは、天下の大泥棒としては情けなさ過ぎでは。そのせいなのかどうなのか、この後出てくるもう一冊の『水晶の栓』では、そこはカットされています。 |
| 『三人の探偵』(チムニーズ荘の秘密) |
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原作/アガサ・クリスティ 文/高橋 豊 |
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学研 中一コース付録 S36年2月号 |
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複雑な人物関係を、さすがにこのページ数で処理するのには無理がありました。犯人はどこで登場したかさえ分からないセリフもなき人物。十戒も二十則もあるもんか。これを読んだ中学生がクリスティを嫌いになりませんように。 |
| 『五つの恐怖』(クレイ大佐のサラダ) |
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原作/チェスタートン 文/小西茂木 |
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学研 中一コース付録 S36年3月号 |
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こちらは舞台をイギリスからアメリカに変更してあります。だけど、その意図がどこにあるのかちっとも分かりません。さすがにこのトリックは現代ではちょっと通用しないし。 |
| 『夜歩く』 |
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原作/ディクスン・カー 文/内田 庶 |
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学研 中二コース付録 S36年4月号 |
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これを読んで密室に目覚めた中学生がいたらいいなと思いました。でも良く考えたら、僕は中2の時にはもう創元推理文庫の海外本格を読んでいましたから、こういう付録を読んでいた中学生って本好きなのかどうなのか分かりませんね。でも創元推理文庫より15年も早く『夜歩く』がこういう形で出ていたのは驚きです。 |
| 『鉛筆の秘密』(パリの夜) |
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原作/ウイリアム・アイリッシュ 文/緑川 良 |
| 小学館 中学生の友一年生付録 S36年 8月号 |
| アイリッシュはやっぱり面白い。作者のせいなのか、他が全部、長編原作を使っているのに比べ、こっちが短編の原作を選んでいるせいなのか。どう考えても『樽』をジュブナイルするよりは、こっちの方法が正しいと思います。挿絵はあの真鍋博! 今と違う作風も貴重。今回の中でもこの本は一番のお気に入り。でも、表紙にマジックの落書きが! これだからジュニア物は苦労します。 |
| 『ABC怪事件』(ABC殺人事件) |
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原作/クリスチー 文/白木 茂 |
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旺文社 中一時代付録 S38年夏休み臨時増刊号 |
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この原作なら、まあ間違いはないでしょう。と思ったらすごい間違いが、というのは挿絵のポアロ。これがただの男前、しかも髭ないし。
「夏休み増刊号」なので、もう一本『怪盗ルパン』(水晶の栓)が同時収録されています。 |