デカイ本(てゆうか、重い本)
 変わった括りで何かお遊びがしたくて、こういうのを作ってみました。とにかくデカさが勝負です。発行年のあとの数字は重さです。


 奥から
 『名作挿絵全集』
 『大衆文芸図誌』
 『秘文字』
 『探偵小説四十年』
 『ドグラ・マグラ』
 『世界ミステリ作家辞典』
 『香山 滋全集』
 『少年小説大系』

 おまけ
 『新潮ピコ文庫』
 『角川ミニ文庫』


ドグラ・マグラ(復刻版)
夢野久作 沖積舎 H7 2重函 935g
 天下の奇書、アンチ・ミステリ3大巨星の一つ『ドグラ・マグラ』。昭和10年に松柏館書店から出た本の完全復刻版です。復刻版なのに7300円もします。しかし本物は50万円、しかも本物がただの函なのに比べこっちは2重函。考えようによっちゃこっちがお得です。どっしりとした重みが嬉しいです。本体表紙の桃色が上品で嬉しい、化粧扉の髑髏が嬉しい、最終行の「をはり」が嬉しい、ああ、ちゃかぽこ、ちゃかぽこ。
 このシリーズは他に『黒死館殺人事件』も持っていますが、重さでこちらを選びました。もう一冊の復刻『氷の涯』は同じぐらいの重さですが、まだ未入手です。
世界ミステリ作家事典(本格派篇)
森英俊 国書刊行会 98年 1300g?
 これは重いです。さすが事典です。紙は薄いですが、たっぷりページがあるので、見た目に比べ重いです。今回の計量は台所用の計りを使っているのですが、最高目盛りは1200g。他の本もこれを越える重さのがありましたが、それらは函と本体に分けて計れました。分けれなかったのはこれだけ。もしこれに函が付いていたら、何グラムになったのでしょうか。あと本体ページ数は口絵を合わせて984P。うーむ、1000ページにして欲しかった。
名作挿絵全集8(昭和戦前・推理怪奇小説篇)
平凡社 80年 函 1170g
 全10巻のシリーズですが、ミステリに関係あるのはこの8巻だけです。人生で一番お金がない時期の買い物でしたが、今となっては良い買い物をしたと、自分を褒めてあげたいです。巨匠松野一夫の『黒死館殺人事件』や竹中英太郎の『鬼火』、岩田専太郎の『真珠郎』などの怪しい挿し絵がたっぷりと堪能できます。探偵小説の挿絵はこうでなきゃね。近ごろはマンガ絵が多くてイカンと思うよ。マンガ家が言うのもなんだけどね。自戒も込めて。
 この全集は古書市でも時々見かけますが、この8巻はバラでは絶対に手に入りません。セット買いして下さい。あと4巻の(昭和戦前・少年少女篇)に小林秀恒の『少年探偵団』がちょこっとだけ載っています。
大衆文芸図誌
八木昇 新人物往来社 S52 函 1070g
 大衆文学の装丁の図鑑みたいな本です。探偵小説にも一章割かれていて、あの作品や例の作品がズラズラっと載っています。古本の世界では、一度も見たことが無い本より、一度でも見たことがある本のほうが圧倒的に手に入れやすいのですが、ここに載っている本は、僕が100万部作家にならない限り、手に入りません。今夜も図版を見ながら眠りにつくのです。
香山滋全集(別巻)
三一書房 97年 函 1270g
 全15巻の全集です。僕はまだ8冊しか持ってませんが、その中で一番重いのがこの別巻です。どうして8冊しか持ってないかと言えば、奇麗なのが見つからないからです。普段は本の傷など気にしないのですが、高価な全集となるとそうもいきません。先日も残りの7冊を選んだんですが、3冊は帯破れ、2冊は函傷、残りの2冊はビニールよれよれ。で、一冊も買えませんでした。こういう重い本は「他の買い物ついで」に買えないので、「買いに出た時」は、ちゃんと買って帰りたいです。
少年小説体系(少年探偵小説集)
三一書房 86年 函 1100g
 ある日、「ブックスいとう」にこの全集の一期分12冊揃いが5万円で出てました。で、悪いことにその日はなぜか5万円持っていました。重かったです。この7巻には乱歩の『青銅の魔人』、不木の『少年科学探偵』、佐川春風の『幻影魔人』、雨村の『謎の暗号』、横溝の『仮面の怪賊』等の作品が載っています。あとは9巻『海野十三集』8巻『空想科学小説集』を持っておけば良いでしょう。
緋文字
日影丈吉・中井英夫・泡坂妻夫著 長田順行監修 社会思想社 79年 函 770g
 770gですか、軽いですね(笑)。でもこの手のサイズの本は置き場所に困ります。僕の場合はデカイ本コーナーがあるので良いのですが、普通は嫌われますね。おまけにこの本は全部暗号で書かれてるので、さらに嫌われます。さっぱり読めません。困ったモンです。読み方が分かっても、いちいち解読しながら読めるか!っての。でも持っておきたい本だから困ります。
探偵小説四十年
江戸川乱歩 桃源社 S36 二重函 1270g 限定千部 乱歩署名入り
 はっきり言って高かったです。でも、乱歩の署名本は一冊は持っていたいです。画像は乱歩のコーナーにいずれその内アップします(いつになるか)。本の天側の小口が虹のように光っていて、こんなになっていたなんて今初めて知りました。だって、買ってすぐ仕舞い込んでいたんだもの、勿体なくて。ちなみに僕の番号は138番。けっこう若くて嬉しいです。


おまけ「小さい本」
女怪
横溝正史 角川ミニ文庫 H8 45g
 近ごろ、「読書好きでない人」向けの商売に忙しい角川戦略のうちの一つ、ミニ文庫です。出た時は「バカにするな」と無視していましたが、店頭から消えた瞬間欲しくなりました。
屋根裏の散歩者・D坂の殺人事件
江戸川乱歩 新潮ピコ文庫 H8 55g
 古本屋で買ったのですが、いつ出たのか知りませんでした。それもそのはず、セブンイレブンでだけ売ってた商品らしいです。僕の住んでる西武線沿線はファミリーマートばっかりですから見ませんでした。何冊出たのか知りませんが、ミステリーはあと松本清張があります。